砂糖について④
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砂糖業界が「砂糖は脳に必要」とか「砂糖は筋肉に良い」という宣伝をしているのをよくみかけます。これは半分真実の巧妙な表現です。脳がグルコースを利用しているのは真実であり、筋肉の発達にも不可欠ですし、だから「砂糖は良いですよ」砂糖会社は言っているわけです。しかし、いわゆる炭水化物といわれるのは分解を重ねて糖になる間接糖ですが、砂糖は直接的に血糖を上げる直接糖です。この直接糖は体を多くの面で害することが様々な医学研究で分かっています。間接糖の食べ過ぎはもちろん問題ですが、一番の問題は炭水化物ではなく、直接糖なのです。
砂糖の問題は砂糖だけにとどまりません。本来直接吸収的な砂糖であれば、それが三温糖であれ、黒糖であれ、てんさい糖であれ、メープルシロップであれ、はちみつであれ同じです。まずはそのような人間が本来食べるはずもない甘いものを、避けることから始めた方がよいでしょう。糖はコレステロールに影響を与え、粥状動脈硬化を作り出すとされています。この糖化は活性酸素を生み出し過酸化を誘導し、糖化が進むと体内ではAGE(糖化最終生成物)が生成され、それが粥状動脈硬化を助長します。
糖化の弊害は動脈硬化に限った事ではありません。砂糖のような直接糖は細胞を崩壊させやすくなり、ウイルスや細菌にも感染しやすくなり、アトピーなどアレルギーにもなりやすくなり、いわゆるメタボの主原因となり、癌にもなりやすくなり、精神的にも人を狂わせます。
最近では異性化糖とか異性化液糖というものがあります。これは人工で作り出したブドウ糖や果糖だと思ってもらえればよいでしょう。また現在のHFCS(高フルクトース・コーン・シロップ)などは、その名称の通り、大半がトウモロコシを原料として製造されていますが、このトウモロコシがほとんど遺伝子組み換え食品なのです。甘いという言葉がありますが、これは砂糖だけのものではありません。だが甘いものを食べればやはり体も心もアマクなるのです。健康でいたいというのであれば、出来るだけ直接的な糖分や甘いものは避けねばならないのです。
本来人間が甘いと感じるというのは、ニンジンやキュウリや果実をそのまま食べて甘いという感覚がいいのです。それが人類発祥から感じ続けてきた甘さであり、それを凝縮して毒としたのが直接糖類なのです。今の甘さは覚せい剤の甘さなのです。
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